第21回「レース会場で出会った、思い出の人」
ちょっとした瞬間に走れる喜びがあふれてくる、そういうことってありませんか?
今朝も走っていたらすごく空が青い♪ ゆっくり歩いてるときよりも、
ちょっとがんばって走っているときのほうが、景色も空気もクリアに感じられるよう
に思うのです。
そして走っていると、大切な人との出会いがたくさんうまれます。
ずいぶん前の話しなのですが、あるマラソン大会に参加したときのことでした。
私は東京国際女子マラソンの参加資格を得ようと、ハーフ1時間30分以内を狙ってい
ました。いつも以上にドキドキのスタート地点。緊張で視界もせまくなって私に、声
をかけてくれた人がいました。
「モトカリさんじゃない!? 私、以前インタビューを受けたことがあるNHです」
と。その方は当時から速くて美しい市民ランナーとして有名で、コスチュームも斬新
でした。私がこのレースでタイムを狙っていることを話すと、
「ついつい力みやすいけど、楽な気持ちで走ったほうがいいわよ。私も今日は久しぶ
りの復帰レースなの。子育てにはいっていたからね。楽しんでいきましょうね」
と、笑顔で話してくれました。その言葉のおかげで肩の力が少しぬけたようでした。
そしていざレースがスタート! 私は1km4分弱で走り続け、目標としている1時間
30分以内に手が届きそうなペースです…。それなのに、ラスト3kmあたりからまさかの
失速…。結果は1時間30分30秒…。31秒たりない…。タイムを出せなくてがっかり。
せっかくのゴールを喜べないでいました。すると、ちょうど同じ頃にゴールしたNHさんが、
NHさんのお子さんを抱き上げているところが目に入りました。NHさんも私に気付くと、
「どうだった? 私は思ったよりもタイムが出せなかったわ。でも、レースってやっ
ぱり最高。これからも自分に挑戦し続けていこうって思えた。モトカリさんも一緒に
がんばっていこうね!」
と、力強いコメントです。結果は結果として受け止め、前向きに生きている、そんな
彼女の笑顔をみていたら、どんどん身体の内側から力がわいてきました。その日、そ
のとき、一瞬を大切に走ろう! ランナーの仲間たちと一緒に走れたという、その喜
びを力にしようって、そう思えました。
私は今でも、彼女の笑顔を思い出すことがよくあります(とくにきついレースの後に)。
彼女のように自分の走姿を通して、走る喜びを伝えられる人って素敵ですよね。
よ〜し、私も楽しみながらこれからもがんばるぞ!!
投稿者: 日時: 2006年10月28日 16:06 | パーマリンク |TOPページへ ▲画面上へ

